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【BabylonU登場】 |
YAMAHA FC-24 Siestaはファミリークルーザとしてはとても良いボートでした。お誘いしたお友達達はみなさん乗船を楽しんでくださったようです。
雨風もしのげ、釣れないときはのんびりとソファでお昼寝も良いものでした。
Siestaを選んだ時は、人のボートに乗ったことも、海(沖)釣りをしたこともなく、船酔いの辛ささえ知りませんでした。が、何時の間にか当初の目的のクルーズはそっちのけで、海釣りにはまってしまい、どうしても、もっと釣りのしやすい小型オープンボート(センターコンソーラー)に替えたくなってしまったのです。(マルチなボートなんて存在しませんからね)
冬はきっと寒いですが、もともと、ポイントへの移動時も私はwatchのために外に出ていましたし、釣りをするときは外にでるので、思いきって気にしないことにしました。
日本にも釣り目的の小型ボートは多いのですが、殆ど和船タイプのボートばかりで波きり等の性能や遊びの雰囲気を重視するまっこ船長としては自然とボストンホエラーやシースウィールなどの典型的アメリカンスポーツフィッシャーに傾倒していったようです。
Trophy 2103 proは、まだカタログが日本で出回ってない頃に本国アメリカのホームページで見つけ、佐島マリーナと高松マリーナを通してさらに情報収集し、購入を決めました。
Trophyは以前にはベイライナーブランドでしたが昨年あたりから独立したブランド名になってます。
アメリカ製のボートだけあって日本人の好みに合うようにするにはややお金が掛かりました。
ちなみにひめますちゃんの購入条件は電動トイレと広いイケスでした???
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【Trophy 2103 proを選んだポイント】 |
- センターコンソーラなのでバウからアフトまで全部が釣り座になる。操船しながらの釣りも可能。
- センターコンソーラなのでアンカリング等で船首へ行くのも楽ちん。
- 21フィートながら、静かな4ストの225馬力が搭載可能。
- 艇の重量面、サイズ的にもギリギリオートスパンカーが付けられそう(2002.6.29艤装完了)。
- 操船者のシートに加えナビ用(私用)のシートがちゃんとある。
- フレアも大きく、ハルの厚さとV型による波きりが良さそう。
- レベルフローテーションである。
- 長時間の遠征釣行が可能なフューエルキャパシティー。
- キャビンがないので、風を感じられる。風による揺れや風流れが少なそう。
- SEXYなフレアのラインといかにも釣れそうな気にさせる戦闘的なBODY。
- かっこいいTトップとロケットランチャー。
- トローリング用の埋め込みロッドホルダーが付いている。
- コーミングパッドが広く付いているのでジギング等の立ってする釣りで寄りかかれる。
- ゲスト用シートはイーグロークーラーなので大物を釣っても安心!
- 埋め込み型タックルボックスで仕掛けもジグも整理整頓!(プラノ3700系が4つ収納可能です)
- 生け簀(ライブベイトウェル)が広い。
- 清水シャワーが付いている。
- ハルのブリティッシュグリーンが美しい。
- 電動マリントイレが艤装可能。
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【Trophy 2103 proデータ】 |
Length overall (LOA) | 21'3"/6.48m |
Beam | 8'6"/2.59m |
Draft Max | 2'11"/.88m |
Weight (w/base engine) | 3,180 lbs/1,444kg |
Fuel Capacity | 101 gal/382L |
Deadrise | 20° |
Draft Hull | 1'6"/.46m |
Length Rigged | 23'8"/7.21m |
Height rigged | 11'0"/3.36m |
Bridge Clearance Max | 8'0"/2.43m |
Baitwell capacity | 30 gal/113L |
装備品
- ライブベイトウェル
- 海水デッキウオッシャー
- 電動油圧トリムタブ
- 電動トイレ
- クッションパック:バウ、コーミング、クーラー用シート
- リーニングポストバックレスト:4ロケットランチャー付
- 清水システム:シャワー・シンク
- 2×タックルボックス、4×リムーバブルトレイ
- Tトップ:4ロケットランチャー付
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【実際の釣行では?】 |
- 電動ポンプ式の生け簀(ライブベイトウェル)が広すぎて急には使えない。(水が溜まるのに時間がかかる)また、ビルジへの水漏れ酷いこれは後からシールしました。
さらにノーマルよりも下の位置にオーバーフローを追加して万事解決しました。4Kの青物を生かして帰れます。
- 速いのは凄いけど、思った以上に風が凄ーい。冬はアクリルで前横に風防を追加艤装しました。
- ドライな物入れが極端に少ない。フロアロッカーくらいあると良かった。釣具の整理整頓を実践しないといけませんね。目的に応じて入れ替え可能なタックルBOXシステムを組もうと思っています。(後日、プラノのタックルBOXセットを購入)
- 魚探は感度やらノイズけしやらのマニュアルモードでほぼ完璧に映るように調整して、水深40mくらいまでなら20ノットでも海底をトレースできます。
- オーバーヘッドコンソール(GPS魚探入れてます)の位置が日本人には高すぎる。内部は完全にドライですが、、、何か工夫したいところです。一応GPS魚探は引き出せるようにケーブル類をワザと余らせています。
- 風流れは構造物の少なさから少なく満足。釣りでも着岸でもかなり楽です。
- ステアとスロットルがかなり渋い(重い)感じ。(ステアリングノブでステアは解消!らくちん!らくちん!、スロットルのリモコンレバーもマーキュリー製からホンダ製へ、ケーブルも低フリクションへ換装して超軽実現!)
- アスターン操船性能
オートスパンカが効かない風の時やピンポイントを何度も流しなおすなどの場合にはアスターン操船を行いますが、実はVハル艇の宿命でバウが直ぐに風に落とされるのが逆に幸いして、後進に入れておくとほぼ勝手にアスターンで風に立ってしまいます。またモータウェルの隔壁(イケスなどがある)が高く波の打ち込みも皆無で大した操船も必要なしにアスターンでの流し釣りが手前船頭でできてしまいます。バーチカルジギングでも準備の必要が無い分こちらの方がオートスパンカより良いです。センターコンソーラーならではですね。
- スピードは凪なら38ノットくらいは普通に出せます。30ノットまでは通常快適です。
- 波きりは良い感じです。ハルが厚い為なのか?シエスタのそれとはだいぶ感じが違います。波当たりはブワっという感じでタンッという感じの強い音がしたシエスタとは操船の仕方自体が変わりました。でも調子に乗ると飛びます。前後長が短いので波長の短い三角波は最も苦手です。
- 2003年03月に船外機ブラケットの取り付け位置チューニングを実施してペラの位置がより上側にくるようにしました。これまではアンチキャビテーションプレートからスプレーが盛大にあがり引き波もけして綺麗ではなかったのですが、完全に解消されました。スピードもなんと40ノットを記録し、何と言っても走行姿勢が素晴らしくなりました。バウが常に上がったような姿勢であったのがフラップを効かせたような安定した姿勢となりハンプ時間も少なくなり加速が好転!心配されたベンチレーションも全く発生せず、これが本来のパフォーマンスなのだと実感しました。また無駄な姿勢変化が無くなった事から乗船者がバウからのスプレーを浴びる確率も少なくなりました。乗り心地はやや固めになったかも知れません。
これは本来トロフィーがマーキュリーの2ストエンジンで開発を行っている為にブラケット自体もマーキュリー向けのデータしか無かった所により大型で重いホンダ4ストを同じ取り付け位置で設置したことに起因しています。バビロン2の場合は偶然にも簡単なチューニングで本来のパフォーマンスを発揮する事ができました。2スト標準の艇に重い4ストを取り付けているオーナーはお試しあれ。
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【エンジン】 |
排気臭がかなり船酔いに影響があるので、次は4ストと決めていました。HONDAの4スト225馬力 BF225Aは充電能力に関しても抜群(60A)なのでバウモータを考えていた私達には、それも大きなポイントとなりました。実際に乗ってみて、音の静かさと臭いの無さは2ストとは全く違います。素晴らしいです!アイドリング時はエンジンがかかっているのが気付かないほどの静かさです。勿論、速いです!燃費に関してはさてどうでしょうね?
結果的に21フィートとしてはかなり重い艇ですがオートスパンカーもエンジンをかけておけば充電の必要は無さそうです。
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【艤装等】 |
- DGPS魚探 1kwトランサム振動子+水温船速センサー
FURUNO 1850DF
振動子 1KW
 | 新艇買い替え後もそれまで使っていたFURUNO1850DFのDGPS付き魚探(50/200KHz)を移設して使用することにしましたが、2002年3月から深場釣りも始め、移設の際に魚探の振動子をノーマルの600Wから大型の1kWに載せかえました。
トランサムに付けた振動子のステン・ブラケットはBoatClub誌上でのムーンクラフト由良氏による連載の設計図をそのままに作成してもらいました。(由良さん無断ですみません!)
ただし取り付け位置がフラップより外側の為、やや不利なようです。
この後、段差を埋めてもらい感度調整(大幅に下げた)とクラッタなどの調整で直進時はほぼ完璧に映るようになりました。しかし、200mを超える深場ではまだまだ満足とまではいきません。
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- オートスパンカー(サードバッテリー、風見)
艇を風向きもしくは方位で風に立ててくれます。
モータの上げ下げもとても安全かつ楽で、問題だったバッテリー充電も4スト225のおかげで今の所必要ありません。
これで船長も釣りに集中できます。
ミンコタも候補でしたが、海でのエレキモータはトラブルが多いという話なので佐島マリーナは日産系のマリーナでメンテナンス面で有利なので日産製にしてみました。
で、後日トラブルがやはり出ました。アイソレータ故障で交換してもらいました。
風向きオートモードでは不自然な流れ方をしてしまう事が多いです。やっぱりアスターンの方が正確かつ楽かも知れません。
- ステアリングノブ
- ダンフォースアンカー
- リガーロッドホルダー×2
- ヘッドルーム内ロッドホルダー
- 手動ビルジポンプ
- プライヤーホルダー
- ホンダ製リモコンレバー+低フリクションケーブル
- 電動リール用12Vターミナル×2
- ウォッシュダウン用ホース&ホルダー
- ロックアンカー
- イケスオーバーフロー
- 前左右アクリル風防
- 深場用磁石プレート
- SONYオーディオ+メモリースティックリーダ&パイオニアマリンスピーカー
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【船名】 |
1艇目のSiestaの船名はSteely Danの曲名からとって"Babylon Sisters"に決定しましたが、曲名だとわかってくれる方はあまりいませんでした。2艇目なのでU(2)というのは付けたかったので、もうお馴染みになったばびろん(Babylon)にIIを付けて、Babylon IIとしました。
相模湾で見かけたら声をかけてください!
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【進水式】 |
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